長男は失敗しながら経験値を上げています！

印鑑証明って何？

この春、高校を卒業後、社会人となった長男です。就職を機に、私の乗っていた車を長男の車として譲り、長男はその車を昨年末に手放して、自分が乗りたい車を購入することを決めていました。

車の名義は、私のままになっていたので、手放すのに私の印鑑証明などを用意して書類とともに渡しました。

長男は、年末２８日から昨日まで休みでしたが、なぜか自分の印鑑証明を用意することなく、過ごしていました。私は長男に、

「車を購入するときに、自分名義の印鑑証明がいるけれど、用意はできているの？」

と尋ねると、長男は、

「印鑑証明って何？その印鑑はどこにあるの？」

と尋ね返し来ました。やれやれ。何も用意していないのか～。

印鑑証明用の実印は、長男のスーツを購入した際に、一緒に用意したので、間違いなく長男が持っているはず。今住んでいる市で印鑑登録が必要だけど、やってないのか聞くと、長男は、

「そんなん経験したことないから、知らんかった。また有休取ってやらないかん。」

と、のんきな答えが返ってきました。

確か、就職前に実印を渡した際、車の購入時に必要になるので、役所で手続きをしないといけないことは伝えていました。

経験値が上がっています

なぜ、私が今回、長男に教えなかったのか、意地の悪い母親だと思う人もいるかと思います。

なぜ、知っていて教えないのか。

それは、長男が自分で経験して知ればいい。私が先に教えてしまっては、長男の、いわゆる「失敗する」という貴重な体験を私が奪うことになります。

だからあえて、私は聞かれるまでは言わないことにしています。

今回も、「９日に車を手放す。」と言っていた長男です。

それにしては書類などは、昨年休みに入った時から机の上に置きっぱなしになっていました。私は、必要なところだけ記入し印鑑証明を用意し、実印も押していました。

長男は車を手放すはいいけれど、印鑑証明の用意をしていないということは、次の車の契約はまだしていないということ。しばらく、車のない生活になります。

現在、長男は会社の寮で生活しています。仕事の日は、車を使うことはないと言いますが、休みの日に家に帰って来るのに車がないと、不便な思いをすでしょう。が、その思いをするのも私ではありません。

本人も口にしている通り、自分で体験、経験して成長していくのでしょう。

私は、子どもの自立を見守るのが大人である親の役目だ、と思っています。心配するのではなく、見守る。ただ、それだけでいいのではないでしょうか。